金曜日の夜をめざして

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【炎上】「あたし おかあさんだから」の歌詞が気持ち悪い。私は母親になれないと思った

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現在、「あたし おかあさんだから」という歌の歌詞をめぐってネットで炎上バトルが繰り広げられている。

これが日本の現状? 物議を醸した「あたしおかあさんだから」 - NAVER まとめ

 

詳細は上記を見ていただくとして、これはもう喧嘩上等、炎上上等で書いている歌詞でしかないなとしか思えなかった。これを本気で「おかあさん」への感謝やこどもへの愛情をこめて書いているのだとしたら、ちょっと感覚が50年ほどずれているんじゃないかと思わざるを得ない。2018年にもなっていまだにこんな曲の世界観を世の母親に押し付けてくることがあるのかと思うと、ちょっと背筋が寒くなる。

女をバカにしすぎていない?

まず歌詞を見ていて一番に思ったのは「女をバカにしていないか?」ということです。いつだったかの「女は産む機械」発言ではないにしても、「女は子供を育てるもの、そのためにあらゆるものを我慢するのは当然」と言わんばかりの押しつけがましさを感じるのです。しかもこれを作詞しているのが男性と言うのがなんかもう……歪んだ親子観を押し付けられているようにしか取れません。

 

 

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歌詞で気に入らない点はたくさんあるのですがまず「一人暮らししてたの おかあさんになるまえ ヒール履いて ネイルして 立派に働けるって強がってた」

 

……?????????????作詞者の中の一人暮らしの女性像はこういうものなのでしょうか?いや、ヒールも履くでしょう、ネイルもするでしょう、おしゃれしたい年頃ですから。だけど「立派に働けるって強がってた」ってなんですか????ここの意味が本気でわからないんですけれど。女性は「強がらないと」立派に働いたことにならないんですか?それともネイルしてヒールしていわゆる「キャリアウーマン」風じゃないと「働いている女」とみなされないってことですか?ちょっと意味が分かりません。

 

 

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「立派に働けると強がってた」…これは独身で働く女性に対してだいぶ適当な見方をしているとしか思えないのですけれど。ここで男性が「ネクタイ締めて革靴はいて立派に働けるって強がってた」なら、フレッシャーズの緊張を感じ取ることができるんですけど、なんでだろう、女性に変えたバージョンのこの違和感。なんか気持ち悪くないですか?

 

そして「今は爪を切る、子供と遊ぶために」「走れる服を着る、パートに行くため」なぜならおかあさんだから。

うーん、まあたしかに子供と遊ぶとごてごての装飾のついたネイルなんてすぐにはがれるから爪を切るのは妥当な選択でしょう。パートのために動きやすい服を着るのもよくある話でしょう。ただ、なんか歌詞の全体に漂う「こどものためにわたしはおしゃれを我慢して尽くしているのよ」感が押しつけがましくて、なんだか嫌だなあ。ほんとにおしゃれしたいのならネイルもヒールもやりようによってはやれるでしょう。

 

 

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あと、別に子供がいなくてもネイルやヒールができない人なんてごまんといます。医療従事者とかね。そういう意味で「独身=おしゃれできらきら」「子持ち=おしゃれせず機能性重視」とも言い切れないですよね。なんかこう、女性の生き方を限定した時代錯誤な歌だなって思います。これが大人向けの歌でも嫌なのに、子供に対して歌われたらいっそう嫌じゃないですか……変な偏見刷り込まれそう…

 

あたしよりあなたのことばかり

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押しつけがましい愛

このフレーズが何回も出てきます。

くどい!!!!!!!!!そんなに押しつけがましく言わないでほしい!!!!重たいわ!!!!

言われた方の子供になってみてくださいよ。何かにつけて「あたしは自分のことよりあなたを優先しているのよ。なぜならあなたが大切だから…」とネチネチ母親に言われてみてください。もうううう嫌になります。自分より子供を優先するのは母親の「意思」であって、別に「強制義務」ではないと思うんですけれど…どうにもこの歌に漂う「子供を呪う歌」感の根源は「あたしよりあなたのことばかり」のような気がします。こんな歌、深夜に母親が居間で一人で歌ってるの想像してくださいよ。気持ち悪くて精神科に連れていきたくなりますよ。

 

 

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そりゃ子供が大事なのはわかります。多くの母親が自分より子供を優先するのもわかります。でもそれは「愛情」とか「責任(異常じゃない程度の)」から自然発生するものであって、わざわざ自分に説き伏せながらやらなきゃいけないものなのか、と思うのです。そうまでしてやらなきゃいけないのが子育てだとしたら、わたし無理だわ。母親になるとか永劫無理だわ。

 

 

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「眠いまま朝5時に起きる」「大好きなおかずあげる」「新幹線の名前覚える」…これらが母親が子供を優先するためにしなきゃいけないことのようです。

 

まず、朝5時に起きるのは別に母親じゃなくても都市部の働く人たちなら普通じゃないですかね。朝活する人にとっては常識の時間です。大好きなおかずをあげるのをそんなに恨みがましく思うのなら、あげなきゃいいんじゃないですかね。その場では子供はびーびー泣くでしょうけど「欲しいものなんでも手に入るなよ」と思わせるにはいいんじゃないですか。てかパパからもらいなよ。新幹線の名前…これ親だと覚えなきゃいけないんですか?ひかりとのぞみを間違えなければいいんじゃないですか?別に鉄ヲタの子供がいるからって母親が無理して新幹線を覚える必要あるんですか?それって子育ての必須事項なんですか?トップ鉄ヲタを育てるつもりならともかく、それって「自分より優先すべきこと」なんですか?ごめんなさい、わたしには子供がいないのでそのへんの感覚はまったく理解できません。

 

 

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なんかこんな些末なことをいちいち「あたしおかあさんだから」「あたしよりあなたのことばかり」って歌われたら、子供病みますよ。自己肯定感ゼロの子供に育ちますよ。わたし母親がこんな歌うたってたら絶対嫌ですもん。そんなに嫌ならおかずもいらないし新幹線も覚えなくていい、母親が好きなジャニーズでも勝手に追っかけてろって思いますけどね。なんで親子でそこまで共有しなきゃならないのか、純粋に疑問です。

 

 

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繰り返される「あたしおかあさんだから」の呪い

お母さんになる前、この人は痩せていたそうです。好きなことして好きなもの買って自分のことばかり考えていたそうです。まあたいていの若い女子はそうでしょう。よほど堅実で将来的な人じゃない限り、まあ適当に遊んで適当にお金がたまればいいかなくらいにしか思わないでしょう。

 

 

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どうもお母さんになったらこの人は痩せてない状態になったようですね。うーん、別に母親でも痩せてる人いっぱい知ってるから「母親=太る」ってイメージ別にないなあ。ましてや「太ったのはおまえのせいだ」と言わんばかりのこの歌詞もなんか疑問です。昔はオカン=まんまる体型っていうイメージがありましたけど、最近のお母さんは本当にスタイルがいい人が多いと思います。独身女性と全然変わらない。だから育児のせいで太ったのよ!って言われても、これ頷く人多いのかな…

 

 

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服もご飯も全部子供ばっかりだそうです。まあ子供はどんどん大きくなるから服の買い替えも早いし、ごはんの好みもどんどん変わりますしね。家庭が子供中心になるのは仕方ありません。甘いカレーライスをつくるのもわかります。わたしが小さいころはたしかにアンパンマンカレーの甘口をよく食べていました。しかし私の記憶では母はジャワカレーの「中辛」を食べていました。アンパンマンカレーをあげようとすると「そんな甘いもんカレーじゃない。もみじも大人になったら中辛の味がわかる」って言われた記憶があります。だから、別に子供がいるからって子供の好みに全部合わせなくてもいいんじゃないかって思います。むしろ私は親の「大人の食べ物の好み」にかなり影響されたところがあります。親が良くコーヒーを飲むから小さいころからコーヒーは慣れていたし、寿司のわさびやしょうがも小さいころから食べていました。

 

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ですので、「子供がいるから子供の好みに合わせてあげる」だけじゃなく、「子供が大人の好みに興味を示すきっかけを与える」ことも親の役目なのでは?と思うところはあります。

だって、いい年して偏食だらけで野菜ダメ魚ダメコーヒーダメ辛いものダメ苦いものダメとにかく好き嫌い多くて味覚は5歳児から進化していない…とかだと、のちのち子供本人が困りませんかね?

 

 

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あとテレビは子供が見たいものを見るそうです。

これはありますね。私もアニメばっかりよく見てた記憶があります。親もアニメの話題についていっていたところがあります。ただ最近は昔と違って録画機能が充実しているんですから、見たいものは裏で撮りためておいて後で見るというのも可能ですよね…(昔は録画できないテレビありましたよね)

 

ただ、思うのですが子供のころからニュース番組とか「大人が見るもの」に触れておく方がのちのちいいんじゃないのって思います。言葉の勉強にもなるし社会の勉強にもなるし、親子で社会について話すいい機会になる。子供=アニメなどの子供むけコンテンツしか見ない、ではなく、大人としての教養を深める意味でも、テレビに限らずいろんな媒体で子供に知識を与えるのは親の役割だと思います…あ、エロ関連は一定年齢までシャットアウトしたほうがいいと思いますが。

 

 

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この人はおかあさんだからいろんなことをがんばります。

苦手なお料理もがんばるそうです。

苦手なら別に出来合いのものでいいのに。たまに外食すればいいのに。うちだってそうでしたよ。親の料理が下手だったからいつも出来合いでしたよ。そりゃ素材からきちんと作った方が栄養面や添加物の面で安全なのはわかりますが、働きながら子供抱えて毎日手作りとかしんどすぎるでしょう……どうしてこんなに外食産業や中食産業が発達しているのに、この歌ではお母さん=料理をがんばるという図式になるのでしょう?それこそパパもちょっとは手伝ってよ。

 

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お母さんだから怒るし、いいお母さんでいようとがんばるそうです。

もううつ病一歩手前にしか見えないのはわたしだけですかね。なんか会社に縛られてる社畜そっくりでちょっと見ていて怖いです。「いい社員にならねば…」みたいな強迫観念を感じます。だいたい「いいお母さん」ってなに?35億の女性の中でお母さんが何億いるんだか知りませんが、育て方は何億通りもあると思いませんか?自分の中で「こうあらねば」というお母さん像があるのかもしれませんが、それを守れなかったからと言って子供が今すぐ死ぬわけじゃなし、別に適当でいいと思うんですけれど…。

 

 

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なんか「お母さん」を美化して考えすぎてませんか?ただの子供産んだ人じゃないですか。そんなすぐに善人に変われるわけじゃないし、変わらなくたっていいと思います。

 

お母さんになる前に戻れたなら

ここすごく気持ち悪かったです。「夜中に遊ぶわ ライブに行くの 自分のために服買うの それ ぜーんぶ やめて いま、あたしおかあさん」

 

ここ読んで、わたしはもう「母親になるの無理だわ」と思いました。歌詞が気持ち悪いったらもう。毒親の思考回路じゃないですか。別に子供育ててもライブ行ったり服買ったりすればいいじゃないですか…知り合いは親子でジャニーズのライブ行ったりしてるよ…服も独身時代のブランドの買ってるよ…もうなんか、独身時代のありとあらゆるものすべてあきらめて「おかあさんになったの、なぜならあなたがだいじだから」ということばが、もうこどもの存在を縛り付ける毒としか思えない。

 

 

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「おまえのせいで私の人生から自由が消えた」と言っているようにしか思えないんです。怖い怖い怖い。この歌の母親像ほんと怖い。作詞者が何を狙ってこれを書いたのかは知りませんが、世の母親はここまで自分を抑圧しながら子供を育ててるという前提でこの歌が作られたのでしょうか?だとしたら病んでいるにもほどがないですか日本。2018年にもなっていまだにたえがたきをたえしのびがたきをしのびの世界。そりゃ男女平等後進国と言われるわけだわ。本当にこんな歌夜中に母親が一人でぶつぶつ歌ってたら子供は鳥肌ものですよ。「生まれてきてごめんなさい」と自己否定を繰り返す人格に育つでしょう。おっそろしい歌を流しますね…

 

 

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あたし おかあさんになれてよかった

だって あなたにあえたから。

きれいごとっぽく締めましたけど…なんか後味悪いですよね。ほんとに本心からそう思ってる?自分に言い聞かせたりしてない?って聞きたくなります。少なくとも自分の友達がこんな歌を歌っていたらその子の正気を疑います。虐待している可能性がないか恐ろしくてその子の体をチェックしたくなります。

 

 

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この歌を読んだ感想はひたすらに寒気がする、気持ち悪い、「うわああ苦労する母親の理想像押し付け勘弁してくれ」って感じと、パパいないけど何してんだよって感じと、世の中のおかあさんがこんな思いになるのが当然なのだとしたら、私は母親にはなれないなって思ったことでした。わが子に会える喜びはたしかに人生最大の喜びなのかもしれないけど、少なくともこんな風に歌でぶつくさ文句言われたら、心から喜んでいるようには思えない……こんなの育児未体験の人が読んだら恐怖でしかないでしょう。少子化促進ソングですよ。「子育てはこんなにつらく苦しいんだ、さあお前も我慢しろ苦しめ!」という母親の呻き声が聞こえてくるかのようです。ワンオペ育児に押しつぶされて、子供の口をガムテープで貼りそうになる母親の姿が見えてくるかのようです。

 

 

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この歌詞を読んだ未婚女の感想としては「子育てってこんなにしんどいの?」ということと「こんなに恨みがましく文句を言わないといけないくらいつらいのなら、私は母親にはなれない」ということでした。

もっと育児に対してハッピーなイメージが持てる歌を、子供向け番組のコンテンツとしては作ってみたらいいのではないでしょうか。