金曜日の夜をめざして

一人暮らしのリハビリ中アラサー。うつ病とか発達障害とかいろいろ

障害者雇用は社内ニートになりやすいし、精神障害持ちの就労は厳しいのかなって話

前の会社に障害者雇用の方がいました。身体障害で多少コミュニケーションに配慮が必要でした。障害者雇用でも彼ら彼女らが正社員であることは明確でしたし、有給やボーナスの設定もありました。

でもね、その社員の方、全然仕事しないんですよ。勤務時間中なのにありえないことをする。たとえばマンガを読むとか、ソシャゲをするとか、昼休みから帰ってこないとか。

そんなときに言われた言葉がありまして「だって会社は私たちを戦力として扱わないから。こちらも戦力になりようがない」ということでした。

退職する際に言われました。「仕事だけの人生なんて楽しくないよ」って。

複雑な気分でした。

 

障害者「雇用」のその先

私のいた会社は障害者雇用じたいにはそれなりに配慮があって、どの部署にも何人か雇うように決められてました。身体が多かったかな、精神は…いたのかもしれないけど、それこそ見えない障害なので、気づかなかったのかもしれない。とにかく、雇うことに関しては、比較的積極性があったようでした。

ただ、問題はその後です。雇われた先で、その社員が何をやるのか、どう働くのか、全くプランニングがされていない。

たとえばAという仕事を指示されたとします。障害者雇用の人はAという仕事をやります。これで労働に対する報酬は発生します。

しかし、そもそもAという仕事が、その職場に必要なのか?業務のスリム化を考えたら間違いなく切り捨てていいものなのに、会議では誰も触れない。というか触れようがない。彼らに与える仕事がない、それを考える余裕がない、責任を負いたくない、管理したくない。

結局、放置。やらなくてもいい仕事を与えて、それで給料支払ってるんだから、会社としてはやるべきことをやっているだろう。

理屈としては納得できるんですけど、どうにも微妙な気分になります。雇用じたいは実現していても、彼ら彼女らの特性や能力を活かした職場づくりは難しいですよね。

 

ふてくされる「社内ニート

たとえば超高学歴で頭が切れるけど、歩くことができなくて車椅子の社員がいるとします。でも、彼を営業に出すことはできない。外勤にも出せない。常に「あの人はあれができないから」という目で見られる。へたに仕事の振り方を間違えてハラスメントと言われたら大変だから、上司はどんどん心理的距離を置こうとする。

そうなると、どれだけ優秀な社員であろうと、いや優秀であるほど、つらくなってきます。自分がこの職場にいる意味ってなんなんだろう?なんのために今までの学歴なりキャリアなりがあったんだろう?ここで自分のなにを生かすことができるんだろう?

そう悩んだ果てに、開き直ったのが冒頭の彼らです。日中にもかかわらず寝る。電話が鳴っても放置する。注意されるまで書類を出さない。会議にわざと参加しない。

だって、自分がいても意味ないんですから。

優秀な能力を持っていても、それが活きる環境でなければ人は腐っていくし、社内ニートとして無力化していく。悲しい問題ですが難しいです。

ハンディキャップへの真の配慮っていったいなんなんでしょう。雇って生活の保障をすることは間違いなく彼らのサポートになりますが、「会社員」としての彼らの生きがい、やりがい、モチベーション、能力の活かし方は、どうやって開拓していけばいいのでしょう。

 

精神障害雇用の難しさ

私はネットで知り合った障害者の友人がいます。聴覚障害がありますが非常に聡明で10年近い付き合いになります。大学を卒業して(おそらく)障害者枠で就職して、今も会社員で働いています。彼女がどういう生活の工夫をしているのか、実はよく知りません。

彼女は音楽が好きなのですが、当然ですが私とは聞こえ方が違います。音楽は多少わかるけど人の話し声はわからないそうです(だから、コンサートのMCやテレビのトークが聞こえない。つまり対象者の地声がわからない)

ネットでのやりとりに問題はないのですが、実際の生活はなかなか大変みたいです。私のように見えない障害を持つものもいれば、見える障害を持った人もいる。どちらが大変か比べることは無意味でしょう。

ただ言えるのは、身体より精神障害の雇用は難しい、ということです。これはキャリアエージェントだの障害者就労相談センターだのに行けば明確です。相談に行ってどういうハンディキャップがある?と言われて「双極性障害です」と答えれば、カウンセラーは固まる。「そうか…」と答えに困るわけです。

最近障害オープンで就活をしていますが、求人は多い。ええ、多いんですけど、よく見たら、そこに精神は…含まれていない…門前払い…つらあ…

歴代で雇用実績、定着実績がないからでしょうか?その特性上、休職を繰り返してややこしい存在と扱われるからでしょうか?とにかく精神障害ターゲットの求人は少ない。だいたい身体。これいいじゃん!って思ったものは全部違う。応募することすらできない。なんつーか、ほんと世知辛い。

発達障害は治るだの馬鹿げたビジネスが流行ってますが、正直自分が親だったら、そういう根も葉もない馬鹿みたいな治療法でも信じたくなる気持ちもわかります。さすがに漂白剤は飲ませないけど。

だって、発達障害精神障害のダブルパンチとかになったらめちゃくちゃしんどいですよ。昔なら生きていけたかもしれないけど現代での風当たりの強さはやばい。もう鼻つまみもの感やばい。

雇うほうもどう扱えばいいかわからんし、雇われるほうも自分の状態がわけわからんし、ものすごくリスキーな雇用になるんでしょう。精神障害をうまく勤務定着させられている会社があればそれをモデルケースにできるんでしょうけど、そんなのなかなかねえ…

 

雇ったら社内ニート、そもそも雇われない人達

雇えばそれで国から認められる、そう割り切るわけにもいかないでしょう。ハンディキャップゆえに優秀なのに社内ニート化してしまった人、めちゃくちゃ高学歴なのに鬱になって月の半分も出勤できてない人、そもそも面接に落ちまくる人、応募できる求人がない人…

一昔前と比べればダイバーシティは実現していますし雇用への考え方も寛容なんでしょうけど、どうにも良いのが見つかりません。いいなと思ったら転勤ありだったり、クルマ使ったり(発達障害で絶対運転できない)、社名ぐぐったらすごいブラックだったり。

なんかもーうまくいかないです。かといって障害クローズ正社員でやろうものなら、また躁鬱アタックで退職になるのは目に見えている。もうバイトとか派遣とかで徐々に慣らしていくしかないのかな。あとは在宅ワークも増やしていくとか…

ハンディキャップがある人間を雇うことは確かに大変ですしマネジメント、体調モニタリングなども困難でしょう。健常者じゃないですからね。

ましてや精神障害なんて本人すらよくわかってないビックリ玉手箱なんですから、上司が理解できるわけもない。うつ病ならまだ治る見込みを持って接することもできるだろうが、躁鬱の扱いづらさときたら。治らないうえに躁を基準で動き回ると後で倒れるんです。ほんと手が付けられない(ちなみに今もわたしは軽躁ぎみです。季節性のアレ)

年金も年功序列も消滅間違いなしなので、まあ障害あるなしに関わらず働く運命にはあるのでしょう。しかし、その環境が今整備されてるかというと、だいぶ疑問です。そもそも精神障害への門戸が狭いし、雇われたとしても私が見てきた人のように社内ニートになるかもしれない。

そしたらお金はあるけど社会人として果たして望ましい状態なのか?本人が納得していればそれでいいけど。その人が持つ能力がちゃんと発揮されないでいいのか?ただ社員名簿に加えてるだけでいいのか?戦力として扱う方法はないのか?

解決すべきことはたくさんあります。でもハンディキャップと社会人の共存は決して不可能とは思いません。なんかあるはず。よくわかんないけどあるはず。そうじゃないと困る。

とりあえず障害者求人サイトをまた巡ってみます…精神障害に〇マークついてるとこを探さなければ。