うつアスペ会社員と呼ばれて

うつ病とかアスペルガー症候群とかいろいろ

一度壊れた心は二度とは元に戻らない、と痛感するうつアスペ会社員

うつ病は心の風邪、なんてフレーズが流行りましたよね。

21世紀になってから製薬会社が編み出したこのフレーズのおかげで、うつ病は良くも悪くも認知されるようになりました。

しかし、このフレーズだけ聞いていると、いかにもうつ病が「軽い病気」のように思えてきますよね。

誰でもかかって、薬さえ飲めば、もとに戻って、日常生活に戻る。それが可能なように思えてしまいます。

しかし私は、自分の経験から考えると「もとに戻る」ことはないんじゃないかと思います。今までもそうですし、これからもそうだと思います。

ガラスのコップと同じ

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ガラスのコップを床に落として粉々に砕いてしまったとして、接着剤で必死に見た目だけ元通りにしても、ひびが入りやすくなってしまったのは事実。何かあればまた壊れてしまう。メンタルにおいても同じことが言えると思います。

壊れるまではそういうの想定できないんですよね。まさか自分がうつになるなんて、なんて思ってしまうんですよね。「誰でも」なる可能性があって、たまたま運が良かったりして、病気にならずに済んでいたのに、「自分が強い」と勘違いしたばっかりに、無理をして、ぶっ壊れてしまう。そしたらもう、修復不可能なんですよね。

 

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 抗うつ薬を飲んでうつ状態から脱することは一時的にはできますが、それはくだけたガラスの破片を接着剤でつなぎ合わせていくことと同じで「壊れる前のメンタルに戻す」ことができるわけではないんですよね。病んでしまった心は、もう二度とは戻らない。病む前の自分には戻らない、それは強く思います。病む前の、病んでいない人たちが見えていた世界には二度と戻れない。同じ目線で世界を見ることができない。もとに戻ることはできない。一方通行です。「病んでしまった」人間が、いくら見た目が元気そうに戻ったところで、「割れてしまった」事実を打ち消すことはできないと思います。

 

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「病む人なんて心が弱い」

昔はそんなことを思っていました。おろかな話です。自分は心を病んだりしないという自信がありました。わたしは過去記事にも書いた通りヘンテコな人間で、いじめを受けていたにもかかわらずいじめと気づかなかったり、無自覚に他人に迷惑をかけまくってしまっていた厚顔無恥な人間だったので、「この先もそれでやっていける」「うつ病なんて遠い世界のこと」「自分が病むわけない」なんてことを思っていました。そうして、コップを何回も床に落とし続けていました。「これしきで割れるわけがない」「こんなので音をあげるのは弱い人間の証拠だ」と。

 

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 そして、割れました。数年前に割れた心は、薬を使って毎日治療していますが、寛解には程遠いです。それどころか双極性障害に診断が変わっているので、さらに深刻な状況になっています。うつ病ならなんとしてでも破片を必死でつなぎ合わせれば「寛解」というゴールは見えやすくなりますし、見た目だけでも故障前に戻ることはできますが…双極性障害は一生治りませんし…寛解といってもいつ躁鬱が発生するかわかりません…監視期間は一生です。そういう自分であることを受け入れなければなりません、正直、かなりしんどいです。

 

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 子供のことは、まじめに生きていれば、普通の人生と普通の幸せが得られると思っていました。そんなのは幻想でした。いいことなんてありませんでした。あのとき反抗していれば、あのとき「そんなのできない」と言っていれば、あのときあの人に「付き合いきれない」と言っていれば、あのとき逃げ出していれば…ここまでひどくなることはなかったのかもしれません。死ななかっただけマシ、それを言ってしまえばすべてなのですが、それにしても人生をかなり脱線してしまいました。「こんなはずじゃなかった」平たく言えばそんな感じです。

 

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 だから順調に生きている同年代を見るとはっきり言って憎しみが湧きますし、どうして自分だけうまくいかないんだ、って恨めしい気持ちになりますし、なんかしらの不幸がくだればいいのに、と呪いたくなる気持ちもあります。自分の寿命を縮めてもいいから、幸せな奴らが苦しむ姿を見たい、そう思うこともよくあります。だってこんな人生で長生きしても楽しくないですからね。あがいても好転する気配が無いのであれば、努力することもあきらめたくなってしまっても仕方ないでしょう。

 

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 そうやって病んでいるときに近寄ってくるのはマルチだとか新興宗教の勧誘だったりしますからね…控えめに言ってあの世に行けよ、って思います。人の弱みに付け込んで「これをすれば幸せになれる」「これを読めば人生が変わる」とか言って中身からっぽな本を押し付けてくる人、どんな脳みそしてるんでしょうね????幸せすぎて羨ましいですよ。ほんと嫌味じゃなく。どうしてこんなくだらないものを心から信じることができて、盲信して、ありがたがって、あまつさえ他人に押し付けてくることに罪悪感のかけらも感じないのか、なんでこんなにおめでたい頭の構造になることができたのか、本当に興味深いです。

 

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 メンヘラのみなさん、「うつが治る」という文句に騙されてサプリメントの勧誘やセミナー・ワークショップについて語ってくる連中には絶対に近寄ってはいけませんよ。あいつらにとって私たちは金づるでしかありません。サプリなんかでうつは治りません。というかそれなら薬として製薬会社から売ってください。保険が下りるようにしてください。それができないということは、つまりそういうことでしょう。砂糖玉を薬と信じて飲んでる方がマシです。

 

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メンヘラが「直る」ことはあっても「治る」ことはないと思う

コップの例でたとえましたが、要はコップに走ったたくさんの罅をテープなどで補強して「見た目の上では」普通に直すことはできますが……そもそも「割れる前」に戻ることはできないということです。体の小さな傷なら自然治癒能力で治りますが、脳に生じた不可逆的な器質損傷は、戻ることはありません。残念ながら今の医学では…だってそうでしょう?それができるのであれば、そういう薬が開発されているはずです。しかし今の医学でできることは「セロトニンの再取り込を阻害する」だの「ノルアドレナリンの分泌を増やす」だのそういうことで…つまり対症療法なんです。脳に生じた炎症なり損傷を、発現前の状態に戻すことはできないんです、そういう薬は今は存在しない。

 

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 できることは、痛んでしまった脳について、損傷の自然回復(するのか?)を待ったり、今以上に傷めないように、刺激の少ない環境に身を置くこと、ストレスの少ない環境を選ぶこと、そういうことだと思います…ひびの入ったコップを、また刺激を加えてしまうと、簡単に割れてしまいます。慎重に、慎重に、爆弾を抱えるような気持ちで、毎日を過ごさなければなりません。

 

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 メンヘラの人しかわからないと思いますが、一回病むと、目の前に「シート」がかけられたような、逆に「シート」をどかされたような、視界が異常になる感覚があるんですよね。ああ、世界はこんなに暗かったんだなとついに知ってしまった絶望というか。病む前に知らなかった「底」が見えてしまうというか…そして健常な人が、自分とは全く違う生物のように見えてしまい「この人と自分が分かり合うことは決してない」という確信を持ってしまいます。そういう感覚が、冗談みたいな感覚ですが、あるのです。心を病んだことのない人には決してわからないと思いますが。

 

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 そして「病んだ感覚」というのは半永久的に続くと思います。健康な人には決してわからない感覚でしょう。うらやましいです。もう二度と元には戻らない身からしたら、「壊れる前」の感覚が思い出せません。そしてそれがこのまま続いていくんでしょう。「寛解」はありえても、「完治」はない。その言葉の答えが、つまりそういうことでしょう。

 

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私は今の職場…パワハラが横行し、人を詰る謗る貶めるが常態化しているこの環境にいるかぎり「治る」ことはもちろんのこと「直る」ことすら不可能だと思います。ですのでさっさと去ります。何で当たり前に人を壊す人間がふんぞり返っていて、被害者たちが去らなければならないのか?不思議で仕方ありませんし、何か罰が当たればいいと思いますし、できれば私の退職後にでもデカい不祥事が発覚したりして経営が傾いてくれればいいと思います。そしたら私は手を叩いて喜ぶでしょう。「二度と戻らない」人間の心を壊した場所として、それくらいの代償を払うのは妥当ですからね。