うつアスペ会社員と呼ばれて

うつ病とかアスペルガー症候群とかいろいろ

アスペルガーとBBCシャーロックと変人と天才と生きづらさについて

うつアスペ会社員のもみじです。

自分では自覚はありませんでしたが、昨年末に「発達障害」と診断されました。

アスペルガー症候群とADHD。言語性IQと動作性IQに著しいギャップ。白黒で言うなら完全に「黒」だそうです。なかなかに珍しい症例とのこと。

これまで生きづらい生きづらい思っていましたし、周りに迷惑をかけたりいきなり怒られて「??」になったりなんてことも頻繁にありましたが、それの原因は発達障害にあったようです…今まで自分が発達障害なんてあまり考えもしませんでしたが、試験結果や他の色々な所見を見るに、わたしはその先生に言わせるとがっつりと発達障害だそうです。

BBCドラマ「シャーロック」について

ところで、みなさんBBCドラマ「シャーロック」はご存知でしょうか。シャーロックホームズを知らない人はほぼいませんよね。イギリスを代表する名探偵。助手にジョンワトソン。過去に幾度も映像化されています。その中でもBBCが放送している「シャーロック」は毛色がちょっと違います。舞台は現代のロンドン。スマホやパソコンを駆使してシャーロックとワトソンが事件解決に挑みます。

いろいろシャーロックホームズものは見たことはありますが、今一番人気があるシリーズはこのベネディクトカンバーバッチとマーティフリーマンが演じているものじゃないでしょうか。BGMや映像もかっこいいですし…二人が演じるシャーロックとジョンがなんともいえず良い。バディものが好きな方におすすめです。

 

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 で、このカンバーバッチ演じるシャーロックなんですが、凄まじい観察力や推理力を持つくせに、人間としての振る舞いというか、非言語的なコミュニケーションについてはとんと弱い。もう本当に「空気が読めない」。相手に対して失礼なことを平気で言うし、それが失礼ってこともよくわかってないし、周りがフォローに回らざるをえない。「微妙なニュアンスを読み取る」みたいなことが全然できない。現場の細かいアイテムから事件の全容をイメージすることは得意(この推理シーンの映像もかっこいいのでぜひ見てみてください。あとテーマBGMもおしゃれです)なのに、いわゆるすごい「コミュ障」。自分のことを「高機能社会不適合者」と名乗り、やたら我儘。興味の傾向は非常に偏りますし、他人の感情の機微を読み取ることはとんと苦手の様子。「広く浅く」とは正反対の知識蓄積。自分が興味が無いことはまったく知らないのに、覚えたいことはとにかく尋常じゃなく覚える。

 

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アスペルガーと変人と天才

上記の特徴を見ていて…「あれ…既視感がある…」と思いました。これって…あれ…アスペルガーチックに書かれている…?興味があることへの尋常じゃないこだわり(それに反する興味が無いことへの徹底した無関心)、対人コミュニケーションの不器用さ、細かいことをジョンにまかせっきり、俺は知らん…この態度…ひょっとしなくても自閉症スペクトラムのニュアンスが含まれているよね…??現に本編でも「彼はアスペルガーか?」と疑われているシーンがありますし(日本語では編集されているようです)

#シャーロック アスペルガーを性格と翻訳した? - Togetter

シャーロックがこういうキャラ設定にされた背景というのも、最近「こういうキャラ」がウケるからなのかなって…思いました。原作のシャーロックも確かに偏りがちではありますが、BBCシャーロックほどではないと思います。BBCシャーロックはもう、わざとやってるのかと思うくらい「変人」。画面越しだからカンバーバッチかっこいいキャッキャとか言ってられますが、実際あんな人と一緒に暮らしたらもう大変。ワトソンの苦労が偲ばれます。

 

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 で、やっぱり身近にいる発達障害、アスペルガー、ADHDの人を見渡してみると、「個性的」なのは事実です。私自身は彼ら彼女らを「変だけど面白い」と思います。ちなみに私は他人から「変。世間に常になじめない存在」と言われています。悲しい。

 

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 フィクションの世界だからシャーロックのようなギフテッド&イケメンの探偵は、ハイスペ同居人の力を借りてバンバン難事件を解決してウハウハできるわけであって、これをリアルの世界で考えてみると、なかなかに悲惨な問題と思うのです。

 

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実際問題、やらかしている発達障害というのは「ウザイ」と思われがちですし、人も寄ってきませんし、信頼もされませんし、重要な仕事も任されません。生活能力も低く、一人で生きていくことが難しい人が多いです。わたしがそのサンプルです。「理由もなく怒られた」回数はかなりのものを誇ります。

 

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 そんなわたしも知人から「普通に見えるよ、だから大丈夫」って言われることもあるのですが…大切なのはそういうことじゃないんです。「普通」ってことじゃないんです。「普通じゃなくても大丈夫」って言ってほしいんです。これが大事。

 

凸凹の天才&心強いサポーターのタッグ

BBCシャーロックがどうして海を越えて全世界に親しまれているのかというと、もちろん原作の完成度の高さもさることながら「シャーロックとジョンの関係」が一種の理想形を描いているからなのではと思います。一方向に非常に秀でた力を持ちながら、生活能力や対人能力が非常に低く、凸凹を抱えて生きるシャーロック。彼に振り回され、喧嘩もしながら、彼を支え、尊敬し、彼の「できるところ」を認め、「できないところ」を補うジョン。これはバディものとして人気が出るのも当然でしょう。シャーロックが持つ「推理力」を伸ばし、「生きづらさ」を緩和してくれる、強力なパートナーとしてのジョンが存在するのですから。

 

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 発達障害を考えるうえで、やっぱり「パートナー」がいると、当事者の能力を伸ばしやすいのではないのかというのが個人的な意見です。家族であれ友人であれ恋人であれ、なんでもいいのですが…彼らの持つ「長所を伸ばし、短所を補う」そういう役割を担う人がいることで、「変人」と呼ばれる彼らは社会的に価値を発揮できるのではないかと思うのです。

 

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 支援者がいない状況での凸凹当事者の人生というのはなかなか苦難が多いと思います。生きづらいったらありません。

 

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たとえばわたしなら家事は大嫌いですし、やる気はむらがありますし、興味があるうちはめちゃくちゃやりますが、興味がなくなったら1ミリも手を出さない。そんな性質があります。「変人」とは昔から言われてきました。いわゆるギフテッド(先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を持っている人)ではありませんから、ほんと単なる「変人」です。一人で生きていくのはなかなか大変です。

 

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発達障害の知人の部屋を見たことがありますが、すさまじいです…言葉に尽くせないくらい汚いです。うちの部屋もたいがい綺麗ではありませんですが、私の理解を超えるレベルです。職場のデスクも同様の事態に陥ってるみたいです。実家にいたころは家族がどうにかしてくれていたからなんとかなったようですが、一人暮らしを始めて以来、一貫して部屋が汚い。人が来るときは定期的に綺麗にしているのですが、3日と経たずに元通り。「どうしてそんなに汚くできるの?」といつも疑問です。この人も家事が大嫌いで、料理のようなマルチタスクっぽいことはとんとダメです。IQは高いのですが…

 

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「生きづらい変人」と「それを支える人」

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凸凹を持つ人が一人で生きるというのはそれなりに大変です。仕事を続けるのも大変です…しょっちゅうメンタル病みますし…人間関係のトラブルも多いし…生活の自己管理も大変だし…金銭管理も苦手だし…もう…なんというか生きづらいんです…言葉にしてもよく伝わらないかもしれませんが、とにかく生きづらいんです。「甘え」や「なまけ」という言葉で片付けるには大きすぎる「これじゃない」感。理屈では「こうしなきゃ」ってわかっていても行動できない。体が動かない。脳のスイッチが入らない。先延ばし癖…そして今日も掃除をさぼる…冷蔵庫の点検を怠る…洗濯物をためこむ…

 

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 要は「生きづらい」んです。そしてそれを「支える」体制があれば、我々凸凹当事者は積極的に利用していくべきだと思うんです。わたしなんてひどいですよ。アスペルガーにADHD、うつに双極性障害なんだからフルコースです。病みすぎでしょう。こんな人間が生きていくには、やっぱり社会的だったり個人的な支援がないと、しんどくなると思うんです。

 

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 障碍者手帳を申請するのもそれです。これがあれば公共交通機関も割引されますし、なにより障碍者オープンでの就職が可能になる。「自分にはこういう障害がある」と提示したうえで、オープンな環境で働くことができる。これは、これまでの「クローズで働く」に比べれば、少しはマシになるんじゃないでしょうか…?

 

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 凸凹当事者というのは、見てわかるとおり、他の人と比べて、突出した部分と凹んだ部分の差が大きいです。そしてその差が大きいことは「生きづらさ」を生みます。そこをフォローしてくれる制度なりパートナーがいれば、当事者は自分の能力を発揮できるし、生活を安定させることができるのです。それを表現しているのがBBCシャーロックの主人公2人の関係なのでは…とわたしは勝手に推測しています。

 

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 とりあえず、障碍者手帳が交付されたら、わたしは障害オープンでの就活も検討してみようと考えています。どんな求人があるのかまだ詳しく見ていないけど。自分の「生きづらさ」と折り合いをつけながらどういう風に生きていくのか…まだ手探りの段階ですが。