うつアスペ会社員と呼ばれて

うつ病とかアスペルガー症候群とかいろいろ

精神障害や発達障害当事者はパラリンピックに参加できないのか

精神障害&発達障害会社員のもみじです。

うつ病に加えてアスペルガーとADHD。

検査結果によると「非常に珍しい脳機能の偏り」。

小さいころから生きづらい毎日で、まあ「自分はおかしい」と何百回も思ったことがあります。どうして他人のように生きられないんだと自分を責めたこともあります。

そんな生き方が災いして、うつ病に罹患。10種類以上の薬をのどに流し込みながらもいまだ寛解は遠く、日々をゼイゼイ言って生きています。この世は不公平だ。

そんなわたしですが、今回のピョンチャンオリンピックとパラリンピックを見ていてふと思いました。

パラリンピック=「身体障害者のスポーツ大会」?

オリンピックが「健常者のスポーツ大会」。これはわかります。五体満足の選手たちがそれぞれの競技で成績を競い合う大会。これには疑問はありません。

問題はパラリンピック。出場している選手や結果を出している選手を見ると、ほぼすべての人が、「身体になんらかの障害がある」選手であることが「見て」わかります。義足だったり車いすに乗ってたり杖をついていたりするので。

で、パラリンピックって一般的には「障碍者のためのオリンピック」ってイメージがあるじゃないですか。少なくとも私はそう思っていました。自分が精神・発達障害患者だと知るまでは。

良く考えたら、このパラリンピック、障害者の中でも「身体障害者」しか参加していないか…?と思いました。ネットでの反響などを見ても「歩けないのにすごい」とか「車いすというハンデを背負ってこの成績はすごい」とか…「身体的」なデメリットに注目した声ばかりですよね。「パラリンピック」はハンディキャップの中でも「身体障害」のみに着目した大会なのでしょうか?

 

精神障害・発達障害はパラリンピック対象者なのか

パラリンピック参加資格を確認すると

パラリンピックは障害者のスポーツ競技大会なので、視覚障害や脳性麻痺、運動機能障害、切断などの障害のある方が出場することができます。

 

ただし現在は知的障害者、聴覚障害者、精神障害者の場合は参加することができないので覚えておきましょう。

パラリンピックの出場条件

 

 とのことなので、現在、精神障碍者(おそらく発達障害者も含む)はパラリンピックの参加資格を持たないようです。うつ病、双極性障害、統合失調症などの精神障害や、ASD、ADHD、広汎性発達障害などの発達障害…これらはパラリンピックで言うところの「障害」には認められないようです。

パラリンピックとは、国際パラリンピック委員会(IPC)が主催する身体障害者の国際スポーツ競技大会。4年に1度、オリンピック開催地で行われる。 【パラリンピック語源・由来】. 「paraplegia(下半身不随)」と「Olympic(オリンピック)」からの造語であるが、IOCが「Paralympics(パラリンピックス)」と名乗ることに同意した1985年以降、半身不随以外の身体障害者も大会に参加することから、「parallel(平行)」と「Olympic(オリンピック)」で「もう一つのオリンピック」と解釈されるようになった。

パラリンピック - 語源由来辞典

 そもそもパラリンピックの「パラ」は「下半身不随」から来ているのですね。そこから参加対象の障碍者が増えていったから「パラレル」の「パラ」という意味に転換されたようです。

この流れを見る限り、まだ「精神障碍者」「発達障害者」がパラリンピックの対象者になる段階ではなさそうです。スポーツという「身体的活動」を、器質的に制限された人たちを対象とした大会とするのならば「四肢が思うように動かない」とか「目が見えない」といったハンディキャップを持つ人が選手になるのでしょう(聴覚障害は参加対象外です)

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パラリンピックを見ていて「障碍者に理解を!」というコピーが流れるときがありますが、いまいち共感しかねるのは「精神障碍者」が対象に含まれていないからなんですね。

じゃあ「精神障碍者」「発達障害者」はオリンピックに行くべきなのか?…と思ったんですが、それも厳しそうです。精神障碍者の多くは薬を飲んでいます。抗うつ薬、抗不安薬、睡眠導入剤、抗精神病薬…これらが「ドーピング」に該当するんじゃないかってことです。

http://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/supoken/doc/2018anti-doping.pdf

↑使用可能薬物2018年版が公開されていますが、見事に「抗うつ薬」は一つもありません。あとベンゾジアゼピン系抗不安薬も入っていませんね。非ベンゾジアゼピンの睡眠薬ばかり…あれですかね、ベンゾの抗不安効果を使って、本番の緊張を抑えようという目論見があるから禁止対象なんでしょうか?たしかに就活とかで面接前にデパスを飲む学生というのを見たことがあります。精神面がパフォーマンスに大きく影響する競技大会の世界では「不安を落ち着ける」「興奮させる/鎮める」薬は、正当な評価を妨げるものになるのかもしれません……あ、あと、ストラテラのようなADHD治療薬も当然だめでしょうね。ノルアドレナリンを増やす薬ですから…

 

relax-heart.hatenablog.com

 

精神障碍者はどちらにも参加できない?

そもそも「うつ」がひどい人はスポーツなんてしてる場合じゃないかもしれませんが、うつが寛解したとか、薬で上手にコントロールできている状態でも、参加対象にはならないのでしょうか?薬を飲んでいるからダメなんですかね。うつや双極性障害でも、服薬せずに健康状態を保てているなら「オリンピック」はOK?マイケルフェルプスはうつ病患者でしたよね…

www.cnn.co.jp

あと、ぶっちゃけオリンピックの優秀選手には発達障害の当事者も多くいるのではないでしょうか?過集中の能力を利用すればスポーツ面で高い成績を発揮できそうですし…「発達障害」だからといってパラリンピックになるのかというとまた別の話になりそうです。

 

relax-heart.hatenablog.com

 精神障碍者はパラリンピックに参加できないし、薬を飲んでいるからそもそもスポーツ大会でドーピング扱いされるから公式大会に出場できない…そういうことでしょうか。

仕方ないとはいえ、精神障碍者がスポーツで価値を発揮する場所がないというのはさびしいものですね。やはり身体障害者だけが活躍するのがパラリンピック、というのが現状でしょうか。

まあ、わたしは精神障害+発達障害ですが、スポーツは死ぬほど苦手なので、オリンピックなんて夢見た瞬間は人生で一度もありませんでしたが…来世に期待です。