金曜日の夜をめざして

うつ病とかいろいろ

うつを防ぐために。自分へのハードルを限りなく下げるということ

どうして自分がうつになってしまったのか、この数年ずっと考えていました。

いろいろな本を読み、経験談を聞き、うつ病の人の考え方を知り……

メンタルが強いと思い込んでいた自分がどうして「うつ」という落とし穴に落ち込んでてしまったのか、その原因をずっと考えていました。

最近、そのヒントのようなものを見つけました。

 自分へのハードルを上げて無理をすること

そのヒントは「うつヌケ」に載っていました。

うつで苦しんでいる人にはぜひ読んでほしい本です。

 

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

 

 この本で記載されているうつの原因はいたってシンプルなものでした。

「自分を嫌いになること」でした。

自分の心の声にふたをして、やりたくないこと、自分に向いていないことを無理をして行い、高すぎる目標を掲げて、それを達成できない自分に失望すること。

それこそが「自分を嫌いになること」であり、うつになる原因である、とうつヌケに書いてありました。

読んだ当初は「そういうものか」と思っていましたが、時間が経った現在は「それは真実だな」と思うようになりました。

自分へのハードルを上げて無理をする。無理はすればするほどいい。わたしはそのように思って今まで生きてきました。そして自分へのハードルをこなせない自分など価値がない、と思っていました。

そのような極端な考え方が「うつ」という落とし穴を生んだと思っています。

 

優等生であろうとした

学生時代も振り返ってみると、わたしは成績優秀で、どちらかというと「優等生」と呼ばれるタイプでした。田舎の学校なので、レベルも知れたものですが、成績上位を継続しており、それが当たり前だと思っていました。

田舎の中で「優等生」として暮らしていた人間が、都会に飛び出して、それからも「優等生」でいようとした。そこで生じたひずみが、うつを呼び起こしたのだと思います。

要するに、優秀な人間など掃いて捨てるほどいるのです。

わたしレベルの人間など山のようにいますし、わたしより優秀な人間など腐るほどいます。それでも社会人になりたてのころは「優秀な社会人になりたい」と意気込んでいました。生意気でしたが、本気です。田舎でやってこれたように、都会でも自分が「優秀な存在」でいられると思っていたのです。今思えば浅はかですが、当時は本気だったのです。

 

心の声に蓋をしまくった

「うつヌケ」の中に、心の声を無視し続けるとうつになる、というくだりがあります。これは本当だと思います。

激務部署に配属したとき、わたしは「やばい」と思いました。

「辞めたい」「休みたい」「寝たい」「早く帰りたい」「今の仕事から逃げたい」

「誰か助けてほしい」「仕事を手伝ってほしい」

……さまざまな心の声が湧き出ていました。それにふたをして、自分を叱咤激励して、「自分ならできる」「これくらいで弱音を吐いちゃだめだ」「優秀な社員ならこれくらい簡単だ」と思い込むようにしていました。自分のハードルを自分で上げまくっていました。

その結果、激務の果てにある程度の成果物を作ることができました。それはわたしの誇りとなりました。しかし、そのさなかで起きたパワハラにより、わたしの心と体は限界を迎えました。血尿とか咳から血が出るとか、ありとあらゆる異常が発生していました。「無理はすればするほどいい」そう思い込んでいたわたしは、限界まで異常を放置してしまい、医者にかかったころには「うつだ。すぐさま休め」と言われるまでになりました。

 

仕事ができなくたっていいじゃない

「うつヌケ」や「死ぬ辞め」のような本を読んで感じる共通したことは「無理をするな、壊れた自分の面倒を会社は見てくれない」ということでした。

うつになって数年、ようやくわたしは気づきました。

がんばりすぎると、自分へのハードルを上げすぎると、心の声にふたをすると、人はうつになる。

わたしもまさしくそのケースでした。自分ならできる、期待されているのだからがんばらなければ、結果を出さなければ……そうやって限界を超えてでも自分を追い詰めて仕事をし続けた結果、学生時代と同様に「優秀でなければならない」という思い込みを持ち続けた結果、うつ病という非常ベルが鳴りました。わたしの人生は数年の足止めを食らうことになりましたが、代わりに「人生、無理をしてはならない」という教訓を得ることができました。

 

小さなことに喜びを

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自分に設定するハードルを限りなく低くし、小さなことに達成感や喜びを感じるようにする。

それこそ「生きてるだけでまるもうけ」と思うようにする。

日常の小さなことに感謝する。目の前のあるべき仕事に集中して取り組む。小さな仕事でもおろそかにしない。ただし、完璧を求めない。自分にも他人にもゆるく構え、自分を自分で傷つけるようなことはしない(「自分」も「他人」も同じ。自分を大切にすることがうつを防ぐ方法だ、とはうつヌケにも記載がありました)

優秀であろうとしない、すべてをできるようにしない、適当でもいいじゃないと思えるようにする、完璧であろうとしない、自分へのハードルを限りなく下げるということ。

 

それが、うつを遠ざける生活につながるのではないでしょうか。

もっと甘えて生きていいと思います。