金曜日の夜をめざして

うつ病とかいろいろ

「うつヌケ」「死ぬ辞め」のヒットにうつ病会社員が思うこと

いまやどこの本屋さんでも平積みされている印象があるこの2冊の本。

「うつヌケ」と「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」。

二冊とも10万部を超えるヒットを記録しています。

うつ病や過労に関連するコミックとしては高い売上なのではないでしょうか。

わたしもこの二冊を購入して、読みました。

現代の闇が病気を蔓延させているというか…苦しいのは自分だけじゃないと思わされました。

「自分だけじゃなかった」という安心

この二冊を読んで思ったのは「自分だけではないんだ」という安心感です。

 

 

 

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

 

私は仕事によるストレスでうつ病を発症し、働けなくなったことがあります。

その経歴を持つ者として「働けない」「病気になってしまったこと」は非常に大きなコンプレックスでした。

うつ病になったのは自分が弱いだけなんじゃないのか…」と自分を責めてしまったりもしました。

しかし、この二冊が出版され、現代日本で反響を得ているという事実は、「自分だけじゃないんだ」「苦しい人は他にもいるんだ」「仕事によるうつ病はもはや日本全国で問題視されることなんだ」という安心感をわたしに与えました。

 

逃げるは恥だが役に立つ

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以前ヒットしたドラマのタイトル。もとはハンガリーのことわざだそうですが、実際人生においても重要な言葉だと思います。

逃げることは決してかっこいいことではないし、周りに迷惑をかけるかもしれない。だけど、逃げることで自分の命を守ることができるのなら、それは選ぶべき選択肢なのかもしれない。

この二冊は「命のために逃げる」というメッセージを伝えてくれます。(特に死ぬ辞めの方は)「仕事は身を粉にしてやらなければならない」「自分が我慢すればいい」「つらいことも命を削って耐えなければならない」

…そんなメッセージで自分をがんじがらめにしている人には、ぜひこの二冊をおすすめします。

 

もう少し働くの楽にならないのか

この手の本が売れることについて「ブラック企業うつ病が問題視されているんだな」という安心感があると同時に、もう少しでも働くことがつらくないようにはならないものかと考えてしまいます。楽で楽しい仕事が現代にごろごろ転がっているとは思いませんが、それにしたってもうちょっとゆとりを持って仕事と生活のバランスを取れるようになったらいいのに。

私は仕事がきっかけでうつ病になりましたが、あのときもう少しでも自分に優しくしていれば、逃げることを早く選んでいれば…ここまで病気を引きずらなくてもよかったのかなと思います。やはり「逃げるは恥だが役に立つ」とはこのことです。

 

「ちょっと今から仕事やめてくる」も気になる

うつヌケ・死ぬ辞めのヒットに続き、映画版「ちょっと今から仕事やめてくる」も公開されていますね。

 

 小説版を読みましたが、「自分の人生は何のために、誰のためにあるのか?」「働くってどういうことだ?」と考えさせられ、胸の中がじんわり暖かくなる良作です。さらっと読めるのでおすすめです。

 

幸せになりたい

端的に言えばそういうことです。仕事も含めた自分の人生をもっと充実させたい。仕事で病気になったら元も子もない。

働くことに疲れを感じている方、「がんばる」にも限界が来ている、「幸せ」ってなんだっけ?と感じている方にはぜひ手に取ってもらいたい本です。